水戸
日枝神社流鏑馬祭衣裳新調事業

茨城県 土浦市

茨城県指定無形民俗文化財「日枝神社流鏑馬祭」は、村々を荒らす大猿を退治した伝説を再現することにより、地域の平穏と安寧を祈念する祭礼である。

的射の技術や精確さを競う「競技」としての流鏑馬ではなく、大猿に見立てた的を射抜くことにより模擬的・儀礼的に退治をする「神事」としての流鏑馬である。流鏑馬の射手となる市川将監(いちかわしょうげん)と、地元の甲山城主であった小神野従羅天(おかのじゅうらてん)の子孫たちが祭礼の主役をつとめてきた。市川家と小神野家はともに戦国武将小田氏の家臣の末裔と伝承される。また、大猿に差し出される人身御供役に「ヒトツモノ」と呼ばれる子供が出される。ヒトツモノは、中世の祭礼に登場した稚児の役に通じるものである。

今回の支援により、祭りで使用する衣装の新調を行う。

日枝神社流鏑馬祭衣裳新調事業
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