小舟町八雲神社は大宝2年(702)に現在の皇居吹上御苑に「洲崎明神」として建立され、その後幾度の改称や遷座を経て、元和年間(1615〜23)より、神田明神内に鎮座し日本橋界隈を見守り続けている。
小舟町天王祭は慶長18年(1613)6月7日、南伝馬町の名主野新右衛門が江戸城大手門に神輿を持ち入り、神主が奉幣を行ったことがはじまりとされる。天王祭は牛頭天王を信仰する旧来の江戸住民による「庶民の祭」である。平成期以降は4年に1度の大祭を斎行しており、町内の公園に「御仮屋」を設け、大神輿、小神輿、山車等の渡御などを行っている。
今回の支援により、小舟町天王祭に用いられる祭器の内、「小神輿」「山車」の修復を行う。
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