雲峰寺庫裏保存修理事業
 

山梨県甲州市

臨済宗妙心寺派裂石山雲峰寺は天平17年(745)行基が開創したといわれる古刹である。当初は天台宗であったが、鎌倉時代甲斐源氏の祈願寺となり臨済宗に改宗している。

室町時代末期天文年間の火災により全てが焼失。永禄元年(1558)本堂、庫裏、書院、仁王門はこの時期の建立と考えられている。

天正十年(1582)武田勝頼が天目山麓で自刃後、家臣が武田軍旗「孫子の旗」(風林火山)、「馬印旗」といった重宝を武田家の再興を期して納めたため、現在の宝物殿に保存されている。

本事業では庫裏の屋根葺替え等を行い貴重な文化財を後世に伝えていきたい。

 
雲峰寺庫裏保存修理事業