八王子 一蓮寺文化財修復と伝承環境整備事業
 
山梨県甲府市

一蓮寺は一条忠頼が源頼朝に誅せられた後に夫人が菩提を弔った尼寺にはじまり、一条時信が遊行第二世他阿真教上人に帰依し、その尼寺を一条道場として遊行時衆の寺としました。後に武田氏や柳沢氏の帰依と保護を受けて、時宗の本山清浄光寺に次ぐ格式の寺でありましたが、昭和時代に単立寺院として独立しました。寺には、国重要文化財(絵画)1点3幅、山梨県指定文化財5点(絵画4、書跡1)、甲府市指定文化財4点(絵画3、歴史資料1)があります。長い歴史の中で、多くの文化財に経年変化による劣化が見られるようになっており、平成24年度から国重要文化財の釈迦三尊十八羅漢図の修復事業が計画されています。これにあわせて、県指定文化財の柳沢吉保像、渡唐天神像と市指定文化財の阿弥陀三尊来迎図の修復を行い、後世に文化財を伝え、地域に根ざした観光の一翼を担う重要な事業として進めていきます。また同時に、多国語看板整備事業を実施します。