八王子 県指定史跡「武田勝頼の墓」保存修理事業
 
山梨県甲州市   景徳院「武田勝頼の墓」保存修理事業実行委員会

甲州市の大和地域にある天童山景徳院は、境内に武田勝頼の墓(県指定)が建っています。現存する宝篋印塔の銘文によれば二百周忌にあたる江戸時代の安永4(1775)年に11世住職により造立された供養塔で、勝頼を中心に信勝と北条夫人のものが両脇に配されています。天正10(1582)年3月11日にこの地で自刃した勝頼ら一行の菩提を弔うために、徳川家康の命により建立された寺院です。平成18年度に行った墓の保存修理事業中に、勝頼の戒名などを記した、5,400点を超える経石が出土しました。その後修復に向け作業が続いており、21年度は現在仮安置している墓石塔を本来の場所へ安置しなおす、仕上げの工程を行う予定です。