八王子
蒔絵鞍複製事業

東京都青梅市

武蔵御嶽神社の例祭「日の出祭」は中世より続く祭礼で、山伏の入峰の儀式が起源と伝わり、この祭礼の為に神様の持ち物として太刀や鎧、鞍など多数奉納されている。中でも国の重要文化財に指定されている「鍍金長覆輪太刀」は納め太刀の中でも特に重要とされており、抜かず御太刀として本殿に納められ、「日の出祭」にのみ行列に奉持(使用)されてきた。他にも国宝「赤糸威大鎧」・国の重要文化財「紫裾濃鎧」は重要な御神宝とされ、同様に祭礼で奉持されている。

本助成金の対象物である「蒔絵鞍(青梅市指定文化財)」は前記の物と同様に「日の出祭」に現在まで奉持されている御神宝の一つである。行列に使用されていることから、近年痛みが非常に進み祭礼使用が難しくなってきている。これ以上保存状態を悪化させないためにも、祭礼用の複製をおこない地域の歴史と文化を末永く継承していきたい。

蒔絵鞍複製事業
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