八王子
八田家書院屋根保存修理事業

山梨県笛吹市

八田家は石和町に位置し、戦国時代は武田家の蔵前奉行を嘱した家柄で、武田勝頼から末木村が与えられた事から領主として地名に因み末木姓を称した。天正10年(1582)織田信長の甲斐侵攻により武田家が滅ぶと、その兵火により屋敷も全焼、翌年再建。安政6年(1859)笛吹川氾濫にて再び崩壊。その後、徳川家に許され慶長6年(1601)都留郡富士根の木材で再建し諸役免許状(朱印状)を賜るなど郷士(地方在住の武士)として取り立てられ八田姓に復した。

八田家書院は桃山時代末期の武家書院建築として貴重な存在で、東側入母屋、西側寄棟、茅葺で造られ、棟札や古文書、絵図と共に昭和36年(1961)県指定文化財に指定された。

正面長屋門は寛文元年(1661)石和陣屋の表門として建立されたもので、明治7年(1874)払い下げを受けて八田家の門として移築された。

現在は、笛吹市が八田家より借受し雛祭りや武者飾り等のイベントを行っている。

本事業では、茅葺き屋根の葺き替えを行う。

八田家書院屋根保存修理事業
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