千葉県 勝浦市
「高照寺ノ乳公孫樹」は、高照寺境内に根をはるイチョウである。イチョウは枝や幹の一部から根が発達して垂れ下がることがあり、乳柱(にゅうちゅう:気根)と呼ばれるが、このイチョウは特に大きな乳柱が多く発生していることから「乳公孫樹」と言われている。樹齢は不明だが、昭和初期に有名な植物学者である牧野富太郎理学博士が樹齢1,000年を超えると判定し、県指定天然記念物に認定された。
本樹にまつわる寺伝では、1,000年前に高僧が法華経の読経により乳不足に悩める婦人が治癒した。その高僧の死後、里人が僧の徳を偲んで植えたイチョウであると言われている。
今回の支援により、樹木の転倒を防ぐための腐食枝の伐採や支柱の位置補正を行う。
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