秋田 横手市増田地区歴史的建造物整備および保存事業
 
秋田県横手市   横手市増田地区まちなみ保存活用推進協議会

近年、「蔵のまち」として注目を集める秋田県横手市増田地区。地域外から注目を集めるようになったことをきっかけに、平成20年度に歴史的建造物調査事業を実施した結果、調査対象地区における内蔵は42棟、外蔵は47棟と実に89棟もの蔵の存在が明らかになりました。これらはほぼ全てが江戸時代後期(1750年代)から戦前までの建築物です。これだけ蔵が密集している地域は全国でも稀であり、県内では唯一と言えます。さらに母屋も、半数以上が戦前〜昭和30年代の建築で、60年以上経過した建物群が町並みを構成している貴重な事例です。地域の文化財として保護保存に取り組んでいますが、老朽化が進み早急な保存対策が急務であり、引き続き修理整備を進め、後世に着実に継承をしていきます。