秋田
本荘ごてんまりの保全及び人材育成事業

秋田県由利本荘市

本荘ごてんまりは、本荘由利地域に伝わる伝統民芸品で、一般的な鞠の形状に三方から紅白の房を下げているもので、地域独自の刺繍模様は県内の工芸品の中でも特筆すべき美しさ、華やかさを誇るものである。

江戸期に藩に仕えていた御殿女中から庶民へ伝わったものとされ、明治以降にはゴムまりが普及したことで一時は技術が途絶えかけたが、昭和に入り地域の女性たちにより製作方法が復元され、今日にいたるまで地域内外で各家庭の装飾品や、贈答品として親しまれてきた。

ここ数年では、ごてんまりの技術を用いて作られたアクセサリーが若い女性を中心に注目され、ごてんまりを製作したいとの問い合わせも増えているが、伝統民芸品としての本荘ごてんまりの製作者の数は少子高齢化等によって減少傾向にあり、改めてその技術伝承について取り組むことが必要となっている。

本事業では、本荘ごてんまりの製作講座および修繕事業を催行することで、製作者の育成と技術の保全を目的とし、由利本荘市に古くから伝わる伝統民芸品を末永く伝えるための取り組みを行う。

本荘ごてんまりの保全及び人材育成事業
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